エンジンミュージアムとは
今日レポートするエンジンミュージアムは、日産発祥の地である横浜工場の中にあります。建物も昔の本社ビルを保存して利用しているそうです。横浜市内に唯一残る「戦前期の工場事務所ビル」として2002年に横浜市から歴史的建造物に、2007年には経済産業省から近代化産業遺産に認定されました。
今回は、とても物知りな学芸員の方にエンジンのことをたくさん教えていただきました。
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入口ではエンジン制作に使われているロボットが出迎えてくれます。こんなに上手なイラストを描いてくれます。 -
2階は昔の本社ビルを活かした展示エリア。
日産初めてのエンジン「7型エンジン」
1935年、日産という社名になってから発売された最初のクルマが、ダットサン14型。そのクルマに載せられていたのが「7型エンジン」です。
このエンジンは排気量が722cc。なんだか中途半端な数字です。実は当時のクルマは750cc以上になると運転免許が必要だったため、より多くの方が気軽にクルマに乗れるように「免許無しで乗れる750cc以下、さらに長く使ってエンジン内部を削り直しても750ccを超えない排気量ということで722ccにした」そうです。免許無しでも運転できるクルマなんて、今では想像できないですね。
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小さい7型エンジンの側面には、「DATSUN」の文字が。 -
室内にあったダットサン15型ロードスター。
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日産エンジンミュージアム
先進の技術により進化を遂げてきた、日産の歴代エンジンを紹介しています。28基の名エンジンを常設展示しているほか、年2回の企画展示、横浜工場の歴史や日産環境技術の紹介も行なっています。