警告灯がついたときは

警告灯は、車両故障などを運転者に知らせるためのものです。警告灯が点灯・点滅したときは、次の「説明・対処方法」に従ってください。メーター内の警告や表示は、グレード、オプションなどにより異なります。

警告灯

名称

点灯・点滅する条件

説明・対処方法

油圧警告灯

  • 正常なときは、電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンがかかると消灯します。

  • エンジン回転中、エンジン内部を潤滑しているオイルの圧力が低下すると点灯します。

  • 点灯したときは、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

  • 油圧警告灯が点灯したまま走行しない。

    エンジンを破損するおそれがあります。

故障警告灯(MIL)

  • 正常なときは、電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンがかかると消灯します。

  • エンジン回転中、エンジン電子制御システムに異常があると点灯または点滅します。

  • 点灯または点滅したときは、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

  • オートマチック車は、バッテリーの電圧低下を検知すると、故障警告灯(MIL)が点灯する場合がありますが、通常走行に支障はありません。

    詳しくは、ジャンプスタートのしかた(ジャンプスタートのしかた )をお読みください。

充電警告灯

  • 電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンがかかると消灯します。

  • エンジン回転中、バッテリーの充電系統に異常があると点灯します。

  • 点灯したときは、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

  • 充電警告灯が点灯したまま走行しない。

    バッテリーが破損したり、エンジンが突然停止したりし、思わぬ事故につながるおそれがあります。

燃料残量警告灯

  • 電源ポジションがONのとき、燃料の残量が少ないと黄色に点灯します。

  • すみやかに指定の燃料を補給してください。

ABS警告灯

  • 電源ポジションをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • 電源ポジションがONのとき、ABSのシステムに異常があると点灯します。

  • 電源ポジションをONにしても点灯しないとき、または点灯し続けるときは、高速走行や急ブレーキを避け、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • ABS警告灯が点灯したときは、ABSは作動しませんが、通常のブレーキ性能は確保されています。この場合、滑りやすい路面でのブレーキ時や急ブレーキ時にタイヤがロックすることがあります。

ブレーキ警告灯

  • 正常なときは、電源ポジションをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

    (パーキングブレーキをかけているときは消灯しません)

  • 電源ポジションがONのとき、次の場合は点灯し続けます。

    • パーキングブレーキをかけているとき

    • ブレーキ液が不足しているとき

    • ブレーキシステムに異常があるとき

  • パーキングブレーキがかかっているときは、パーキングブレーキを解除します。

  • パーキングブレーキを解除しても点灯するときは、ただちに安全な場所に停車して、日産販売会社にご連絡ください。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキペダルを強く踏んで停車してください。

  • ブレーキ液量が正常でABS警告灯と同時に点灯したときは、高速走行や急ブレーキを避け、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • パーキングブレーキを解除してもブレーキ警告灯が点灯し続けるときは、点灯したまま走行しない。

    ブレーキの効きが極度に悪くなり、思わぬ事故につながるおそれがあります。

  • パーキングブレーキを戻し忘れたまま走行(約7km/h以上)すると、ブザーが鳴ります。

シートベルト警告灯

  • 電源ポジションがONのとき、運転者がシートベルトを着用していないと点灯します。

  • シートベルトを着用していない状態で走行すると(約15km/h以上)、警告灯が点滅します。

    シートベルト非着用時警報(シートベルトリマインダー)

  • 運転者がシートベルトを着用していない状態で車速が一定以上になると、ブザーが一定時間鳴ります。

  • シートベルトを着用してください。

  • 走行中は全員がシートベルトを着用する。

    着用しないと、万一の事故時や急ブレーキ時に、死亡や重大な傷害につながるおそれがあります。

SRSエアバッグ警告灯

  • 電源ポジションをONにすると点灯し、約7秒後に消灯します。

  • 電源ポジションがONのとき、SRSエアバッグのシステム、プリテンショナー機能に異常があると、点灯または点滅を続けます。

  • 電源ポジションをONにしても点灯しないとき、または点灯、点滅を続けるときは、放置したまま走行しない。

    万一のときSRSエアバッグ、プリテンショナーシートベルトが作動せず、重大な傷害につながるおそれがあります。

VDC警告灯

  • 電源ポジションをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • 電源ポジションがONのとき、VDCが作動すると点滅します。

  • 電源ポジションがONのとき、VDCシステムに異常があると点灯します。

  • 点灯したときはVDCの作動は停止しますが、VDCシステムのない普通の車として走行できます。滑りやすい路面では注意して走行し、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

    VDC(ビークルダイナミクスコントロール)

EPS(電動パワーステアリング)警告灯

  • 電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンがかかると消灯します。

  • エンジン回転中、電動パワーステアリングのシステムに異常があると点灯します。

  • すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • 点灯しているときは、電動パワーステアリングが作動しないことがあり、その場合はハンドル操作が重くなります。ハンドルをしっかりと握り、通常より強く操作してください。

  • ハンドルに長時間力をかけた状態が続いたり停車中に操作を繰り返すと、システムの過熱を防ぐためハンドル操作力が重くなりますが、異常ではありません。しばらくハンドル操作を控え、システムの温度が下がると、通常のハンドル操作力に戻ります。

  • すばやいハンドル操作を行うと、ハンドル付近から擦れるような音が聞こえてくることがありますが、異常ではありません。

電制シフト警告灯★

  • 電源ポジションがONのとき、電制シフトに異常があると点灯します。

  • すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • アドバンスドドライブアシストディスプレイにメッセージが表示されたときは、表示されたメッセージに従ってください。

インテリジェント エマージェンシーブレーキ警告灯

  • 正常なときは、電源ポジションをONにすると点灯し、エンジンがかかると消灯します。

  • 次の場合は点灯します。

    • インテリジェント エマージェンシーブレーキをOFFにしているとき

    • VDCをOFFにしているとき

    • トラクションモードをONにしているとき(NISMO仕様車)

    • インテリジェント エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト★、またはインテリジェント FCW(前方衝突予測警報)のシステムに異常が発生しているとき

    • フロントガラスの汚れなどにより、マルチセンシングフロントカメラが前方を認識できなくなったとき

    • 前方からの強い光により、マルチセンシングフロントカメラが前方を認識できなくなったとき

    • 炎天下に駐車したときなど、マルチセンシングフロントカメラが高温になったとき

    • フロントガラスの結露やくもりなどにより、マルチセンシングフロントカメラが前方を認識できなくなったとき

    • 周辺の電波源の影響を受けているとき

    • センサーの汚れなどで、インテリジェント エマージェンシーブレーキが一時的に作動できない状態になっているとき

  • インテリジェント エマージェンシーブレーキをOFFにしているときは、ONにすると消灯します。

  • VDCをOFFにしているときは、ONにすると消灯します。

    VDCの切り替えかた

  • トラクションモードをONにしているときは、VDCをONに切り替えると消灯します。(NISMO仕様車)

    VDCの切り替えかた

   
  • 次の場合にも点灯します。

    • 道路形状や周辺の建造物により、レーダーセンサーが先行車を正確に検知できないとき(例:長い橋、雪原、長い壁の横など)

    • 夜間やトンネル内などでヘッドランプを点灯せず、真っ暗な状態が継続したとき

    • インテリジェント エマージェンシーブレーキのシステムチェックが正常に終了しなかったとき

  • 次の場合は点滅します。

    • 踏み間違い衝突防止アシスト★が作動したとき

各システムについては、インテリジェント エマージェンシーブレーキ(インテリジェント エマージェンシーブレーキ )、踏み間違い衝突防止アシスト★(踏み間違い衝突防止アシスト★ )、およびインテリジェント FCW(前方衝突予測警報)(インテリジェント FCW(前方衝突予測警報) )をお読みください。

  • エンジン再始動後も警告灯が点灯し続けるときは、システムの異常が考えられます。通常走行には支障はありませんが、日産販売会社で点検を受けてください。

マスターウォーニング

  • メーターに警告メッセージが表示されると同時に点灯します。

  • 同時に表示した警告メッセージを確認し、それぞれの対処方法に従ってください。

    警告メッセージ

ポップアップエンジンフード警告灯

  • 正常なときは、電源ポジションをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • 電源ポジションがONのとき、ポップアップエンジンフードの電子制御システムに異常があると点灯します。

  • 電源ポジションをONにしても点灯しないとき、または点灯し続けるときは、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • 電源ポジションをONにしても点灯しないときや、点灯を続けるときは、放置したままで走行しない。

    万⼀のときポップアップエンジンフードが正常に作動せず、歩行者の頭部への衝撃を緩和できないおそれがあります。

タイヤ空気圧警告灯

  • 正常なときは、電源ポジションをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • タイヤ空気圧警報システムに異常があると、約1分間点滅したあと点灯します。

  • タイヤ空気圧が低下すると点灯し、アドバンスドドライブアシストディスプレイに警告が表示されます。

  • バースト(破裂)や急激な空気圧低下をした場合は、メーター内の警告表示がすぐに作動しない場合があります。

  • 走行中に警告灯が点灯した場合は、急ハンドル・急ブレーキを避け、車速を下げて安全な場所に退避し、できるだけすみやかに停車してタイヤを確認してください。

  • タイヤ空気圧警報システムに異常があったときは、日産販売会社で点検を受けてください。

  • パンクではなく、タイヤ空気圧が低下しているときは、指定の空気圧に調整してください。

    タイヤの点検項目

  • タイヤがパンクしたときは、すみやかに日産販売店で点検を受けてください。

  • タイヤ空気圧の調整後は、必ずシステムのリセット操作をしてください。リセット操作後、タイヤ空気圧警告灯とアドバンスドドライブアシストディスプレイの警告表示が消灯します。

    タイヤ空気圧警報システム

  • 電源ポジションをONにしても警告灯が点灯しない場合は、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • タイヤの空気圧が不足したまま走行しない。

    バースト(破裂)するなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。

     
  • 温度による空気圧の変化や自然に空気圧が減少したときにも点灯しますが、適切な空気圧に調整して消灯すれば故障ではありません。

  • 高速走行時はタイヤ空気圧警告灯が約1分間点滅したあと点灯することがありますが、減速して消灯すれば故障ではありません。