警告灯がついたときは

警告灯は、車両故障などを運転者に知らせるためのものです。警告灯が点灯・点滅したときは、次の「説明・対処方法」に従ってください。メーター内の警告や表示は、グレード、オプションなどにより異なります。

警告灯

名称

点灯・点滅する条件

説明・対処方法

油圧警告灯

  • 正常なときは、パワースイッチをONにすると点灯し、e-POWERシステムが始動すると消灯します。

  • e-POWERシステムが作動しているとき、エンジン内部を潤滑しているオイルの圧力が低下すると点灯します。

  • 点灯したときは、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

  • 油圧警告灯が点灯したまま走行しない。

    エンジンを破損するおそれがあります。

e-POWERシステム警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、モーターや高電圧システムなどに異常が発生すると点灯します。

  • 点灯したときは、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

  • 点灯したときは、100V AC電源(1500W)★を使用しないでください。

12V系充電警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • メーター内の走行可能表示灯が点灯しているとき、12Vバッテリーの充電系統に異常があると点灯します。

  • 点灯したときは、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

  • 12V系充電警告灯が点灯したまま走行しない。

    車両が突然停止するなど思わぬ事故につながるおそれがあります。

故障警告灯(MIL)

  • 正常なときは、パワースイッチをONにすると点灯し、e-POWERシステムが始動すると消灯します。

  • パワースイッチがONで警告灯が点灯しているときに、システムチェックにより点滅することがありますが異常ではありません。

  • e-POWERシステムが作動しているとき、エンジン電子制御システムに異常があると点灯または点滅します。

  • 点灯または点滅したときは、すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

ABS警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、ABSのシステムに異常があると点灯します。

  • パワースイッチをONにしても点灯しないとき、または点灯し続けるときは、高速走行や急ブレーキを避け、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • ABS警告灯が点灯したときは、ABSは作動しませんが、通常のブレーキ性能は確保されています。この場合、滑りやすい路面でのブレーキ時や急ブレーキ時にタイヤがロックすることがあります。

電動パーキングブレーキ警告灯

  • 正常なときは、パワースイッチがONのとき、電動パーキングブレーキがかかっていると点灯し、電動パーキングブレーキを解除すると消灯します。

  • パワースイッチがONのとき電動パーキングブレーキのシステムに異常があると点滅します。

  • パワースイッチがONで警告灯が点滅しているときに、電動パーキングブレーキを解除しても点滅が続くときは、すみやかに車両を安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡してください。

ブレーキ警告灯(赤色)

  • 正常なときは、パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、次の場合は点灯し続けます。

    • ブレーキ液が不足しているとき

    • ブレーキシステムに異常があるとき

  • 走行中にブレーキ警告灯(赤色)が点灯した場合は、車両を停止し、以下の確認を行ってください。(ブレーキシステム警告灯(黄色)と同時にVDC警告灯も点灯します。)

    • ブレーキ液の量が規定通りに入っていることを確認してください。ブレーキ液が不足している場合は、ブレーキ液を補充し日産販売会社で点検を受けてください。

    • ブレーキ液の量が適正のときは、他に原因があることが考えられますので、日産販売会社で点検を受けてください。

  • ブレーキシステムの電源系統に異常があるときは、ブザーが鳴ります。

ブレーキシステム警告灯(黄色)

  • 正常なときは、パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、次の機能に異常があると点灯します。

    • ブレーキシステム

    • 回生ブレーキ

    • ヒルスタートアシスト

    • 電動パーキングブレーキ

  • パーキングブレーキを解除し、ブレーキ液量が正常でブレーキ警告灯(赤色)と同時に点灯したときは、ただちに安全な場所に停車して、日産販売会社に連絡してください。このときは、ブレーキの効きが極度に悪くなっているおそれがあります。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキペダルを強く踏んで停車してください。

  • ブレーキ警告灯(赤色)と同時に点灯していないときは、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • ブレーキシステムの電源系統に異常があるときは、ブザーが鳴ります。

  • ブレーキシステム警告灯(黄色)が点灯しているときは、回生ブレーキが作動しませんが、通常のブレーキ性能は確保されています。

シートベルト警告灯

  • パワースイッチがONのとき、乗員がシートベルトを着用していないと点灯します。

  • シートベルトを着用していない状態で走行すると(約15km/h以上)、警告灯が点滅します。

    シートベルト非着用警報(シートベルトリマインダー)

  • シートベルトを着用していない状態で車速が一定以上になると、ブザーが一定時間鳴ります。

  • シートベルトを着用してください。

  • 走行中は全員がシートベルトを着用する。

    着用しないと、万一の事故時や急ブレーキ時に、死亡や重大な傷害につながるおそれがあります。

  • 助手席シートまたはセカンドシートに荷物などを置くと、センサーが重量を検知して、警告灯が点灯することがあります。

  • シートベルトの着用状態は、アドバンスドドライブアシストディスプレイにも表示されます。

    警告メッセージ(詳細ページ

SRSエアバッグ警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、約7秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、SRSエアバッグのシステム、プリテンショナー機能に異常があると、点灯を続けます。

  • パワースイッチをONにしても点灯しないとき、または点灯を続けるときは、放置したまま走行しない。

    万一のときSRSエアバッグ、プリテンショナーシートベルトが作動せず、重大な傷害につながるおそれがあります。

VDC警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、VDCが作動すると点滅します。

  • パワースイッチがONのとき、VDCシステムに異常があると点灯します。

  • 点灯したときはVDCの作動は停止しますが、VDCシステムのない普通の車として走行できます。滑りやすい路面では注意して走行し、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

    VDC(ビークルダイナミクスコントロール)

EPS(電動パワーステアリング)警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、メーター内の走行可能表示灯が点灯すると消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、電動パワーステアリングのシステムに異常があると点灯します。

  • すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • 点灯しているときは、電動パワーステアリングの操作力補助が制限される、または操作力補助がなくなる状態となり、ハンドル操作が重くなることがあります。

    その場合でも、マニュアルステアリングの性能は確保されているため、ハンドルをしっかりと握り、通常より強く操作してください。

  • ハンドルに長時間力をかけた状態が続いたり停車中に操作を繰り返すと、システムの過熱を防ぐためハンドル操作力が重くなりますが、異常ではありません。しばらくハンドル操作を控え、システムの温度が下がると、通常のハンドル操作力に戻ります。

  • すばやいハンドル操作を行うと、ハンドル付近から擦れるような音が聞こえてくることがありますが、異常ではありません。

燃料残量警告灯

パワースイッチがONのとき、燃料の残量が少ないと黄色に点灯します。

すみやかに指定の燃料を補給してください。

  • 燃料切れでエンジンが停止したときは、e-POWERシステムの始動操作を繰り返さないでください。リチウムイオンバッテリー保護のため、始動できない場合があります。燃料を補給しても始動できない場合は、日産販売会社にご連絡ください。

  • 燃料の残量が約7ℓ以下で点灯します。なお、走行に使用できる燃料容量は、上記残量より若干少なくなります。

  • 車両姿勢、走行状況などによっては燃料がタンク内で移動するため、警告灯の点灯するタイミングが変わる場合があります。

出力制限表示灯

  • 正常なときは、パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、次の場合に点灯します。

    • リチウムイオンバッテリーの残量が極端に低下しているとき

    • 真冬の屋外などで、リチウムイオンバッテリーの温度が極端に低いとき

    • 上り坂の連続走行などで、走行用モーターやリチウムイオンバッテリーなどの温度が極端に高いとき

    • 発電出力が制限されているとき

    • シフトポジションがNで停車中、アクセルペダルを踏み込んだとき

  • 点灯中は走行用モーターまたは発電用モーターの出力が制限され、アクセルペダルを踏み込んでも速度が上がりにくくなります。

  • アドバンスドドライブアシストディスプレイに出力制限警告(詳細ページ )が表示されます。

    出力制限表示灯が点灯したときは

電制シフト警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、数秒後に消灯します。

  • パワースイッチがONのとき、電制シフトに異常があると点灯します。

  • すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

  • アドバンスドドライブアシストディスプレイにメッセージが表示されたときは、表示されたメッセージに従ってください。

インテリジェント エマージェンシーブレーキ警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、メーター内の走行可能表示灯が点灯すると消灯します。

  • 次の場合は点灯します。

    • インテリジェント エマージェンシーブレーキをOFFにしているとき

    • VDCをOFFにしているとき

    • インテリジェント エマージェンシーブレーキまたはインテリジェント FCW(前方衝突予測警報)のシステムに異常が発生しているとき

    • フロントガラスの汚れなどにより、マルチセンシングフロントカメラが前方を認識できなくなったとき

    • 前方からの強い光により、カメラが前方を認識できなくなったとき

    • 炎天下に駐車したときなど、カメラが高温になったとき

    • フロントガラスの結露やくもりなどにより、マルチセンシングフロントカメラが前方を認識できなくなったとき

    • 周辺の電波源の影響を受けているとき

    • センサーの汚れなどで、インテリジェント エマージェンシーブレーキが一時的に作動できない状態になっているとき

  • インテリジェント エマージェンシーブレーキをOFFにしているときは、ONにすると消灯します。

  • VDCをOFFにしているときは、ONにすると消灯します。

    VDCのON・OFFのしかた

  • 一度パワースイッチをOFFにしてから再始動しても警告灯が点灯し続けるときは、システムの異常が考えられます。通常走行には支障はありませんが、日産販売会社で点検を受けてください。

  • フロントガラスが汚れているときは、フロントガラスを清掃し、警告灯が消灯したことを確認してください。

  • 室内の温度が高いときなどは、温度が下がると自動的に作動を復帰します。

各システムについては、インテリジェント エマージェンシーブレーキ(インテリジェント エマージェンシーブレーキ )およびインテリジェント FCW(前方衝突予測警報)(インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)★ )をお読みください。

踏み間違い衝突防止アシスト警告灯

  • パワースイッチをONにすると点灯し、メーター内の走行可能表示灯が点灯すると消灯します。

  • 次の場合は点灯します。

    • 踏み間違い衝突防止アシストをOFFにしているとき

    • VDCをOFFにしているとき

    • 踏み間違い衝突防止アシストのシステムに異常が発生しているとき

  • 次の場合はゆっくり点滅します。

    • 踏み間違い衝突防止アシストのシステムが一時的に使用できない場合

  • 踏み間違い衝突防止アシストをOFFにしているときは、ONにすると消灯します。

  • VDCをOFFにしているときは、ONにすると消灯します。

    VDCのON・OFFのしかた

  • 一度パワースイッチをOFFにしてから再始動しても警告灯が点灯し続けるときは、システムの異常が考えられます。通常走行には支障はありませんが、日産販売会社で点検を受けてください。

  • システムについては、踏み間違い衝突防止アシスト(踏み間違い衝突防止アシスト )をお読みください。

マスターウォーニング

  • メーターに警告メッセージが表示されると同時に点灯します。

  • 同時に表示した警告メッセージを確認し、それぞれの対処方法に従ってください。

車両接近通報システム警告灯

  • 車両接近通報装置に異常があると点灯します。

  • すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

手放し警告灯

  • プロパイロット(ナビリンク機能付)でハンドル支援を行っているとき、ハンドルを持っていないまたはハンドル操作が検出されないと点灯します。

  • 手放し警告灯が点灯しているにもかかわらず、運転者のハンドル操作が検出されない場合は、警告音とともに手放し警告灯が点滅し、ハンドル支援は解除されます。

  • プロパイロット(ナビリンク機能付)のシステムに異常があると点灯します。

  • すみやかにハンドルを持って操作してください。運転者のハンドル操作を検出すると警告灯は消灯し、ハンドル支援が復帰します。

  • e-POWERシステム再始動後も警告灯が点灯し続けるときは、システムの異常が考えられます。通常走行には支障はありませんが、日産販売会社で点検を受けてください。