トランクルームからタイヤ応急修理キットを取り出します。
コンプレッサーからホース(1)と電源プラグ(2)を取り出します。
コンプレッサーから、ボトルホルダーのキャップを外します。
修理剤ボトルのキャップを外し、内ぶたをつけたままボトルホルダーに取り付けます。
(ボトルホルダーにねじ込むと内ぶたが破れます。)
コンプレッサーの速度制限シールをはがし、運転者の良く見えるところに貼ります。
ハンドルのセンターパッド部には速度制限シールを貼らないでください。SRSエアバッグが正常に作動しなくなり、重大な傷害につながるおそれがあります。また、警告灯やスピードメーターが見えなくなる位置にも貼らないでください。
パンクしたタイヤのバルブからキャップを外します。
ホースとタイヤのバルブの接続をしっかりと行ってください。接続が不十分な場合、空気が漏れたり、修理剤が飛び散ったりするおそれがあります。
破裂の危険があるので応急修理キット作動中は補修中のタイヤから離れてください。
タイヤに亀裂や変形が発生している場合、ただちにコンプレッサーのスイッチをOFF(「○」の位置)にし、修理を中止してください。タイヤのバルブを介して修理剤を注入するため、圧力が600kPaに達することがありますが、異常ではありません。通常は、30秒ほどで下がります。
空気を入れたあとは、ホースの口金が熱くなることがあるため、やけどしないように注意してください。
ホース先端の保護キャップ(1)を外し、ホースをパンクしたタイヤのバルブに確実にねじ込みます。
このとき、排気バルブ(2)が閉まっていることを確認してください。
電源ポジションをONにします。
コンプレッサーのスイッチをON (「|」の位置)にし、タイヤを指定空気圧または180kPa以上になるまで空気を充てんします。この際、実際の空気圧が測れるようにコンプレッサーを一時停止して空気圧計で測定してください。
※タイヤの指定空気圧は、運転席ドア開口部に表示されています。
指定空気圧または180kPa以上まで昇圧できたら、コンプレッサーのスイッチをOFF(「○」の位置)にし電源プラグを電源ソケットから抜きます。
ホースをタイヤのバルブからすばやく取り外し、タイヤのバルブにキャップを取り付けます。
コンプレッサーは長時間使用すると故障につながるおそれがありますので、10分以上連続して作動させないでください。タイヤ空気圧を昇圧できない場合は修理できません。
修理剤ボトルは、コンプレッサーのボトルホルダーから取り外さないでください。取り外すとボトル内に残った液剤がこぼれるおそれがあります。
10分以内に180kPaまで昇圧できない場合
10分以内に180kPaまで昇圧できない場合は、タイヤがひどい損傷を受けているおそれがあります。この場合は、本修理キットで応急修理することができません。日産販売会社またはJAFなどに連絡してください。
空気を入れすぎてしまったとき
排気バルブを反時計回りに回して、空気を抜いてください。
ただちに走行を始め、10分間または3km程度走行してください。80km/h以下の速度で注意深く運転してください。
走行後、再度タイヤ空気圧を測定します。コンプレッサーのスイッチがOFF (「○」の位置)であることを確認します。コンプレッサーからのホースをタイヤのバルブに取り付け、タイヤ空気圧を確認してください。
130kPa未満の場合
本修理キットによる応急修理はできません。運転を中止して日産販売会社またはJAFなどのロードサー ビスに連絡してください。
130kPa以上指定空気圧未満の場合
コンプレッサーのスイッチをON(「│」の位置)にして指定空気圧まで昇圧し、点検走行の作業を行います。上記作業を繰り返しても指定空気圧より低下する場合は、本修理キットによる応急修理はできません。運転を中止して日産販売会社またはJAFなどのロードサービスに連絡してください。
JAFの営業所一覧…別冊のメンテナンスノート「サービス網について」をお読みください。
指定空気圧の場合
応急修理は完了です。すみやかに日産販売会社または専門の修理業者まで慎重に運転してください。
走行するときは、低速で慎重に運転し、特にカーブや旋回時には注意してください。
応急修理後の恒久修理の際、パンク穴を発見できないために恒久修理できないことがあります。そのまま走行を続ける場合は、こまめに空気圧をチェックしてください。頻繁に空気圧の低下がみられるときは、日産販売会社または修理業者で点検を受けてください。