インテリジェントクルーズコントロールに関する注意事項

  • インテリジェント クルーズコントロールの性能には限界があるため、システムだけに頼った運転はせず、常に安全運転に心がける。

    脇見運転やぼんやり運転などの前方不注意および雨・霧などの視界不良による危険を回避するものではありません。先行車との車間距離、周囲の状況に応じてブレーキペダルを踏んで減速するなどして車間距離を確保し、安全運転に心がけてください。

  • インテリジェント クルーズコントロールの減速能力には限界があり、自車の前へ他車が割り込んだときや先行車が急ブレーキをかけたとき、下り坂で追従走行しているときなどは、十分に減速できず先行車に接近することがあるため注意する。

    この場合は、ブザー音および表示による警報で注意を促します。

  • 次のような状況では、思わぬ事故につながるおそれがありますのでインテリジェント クルーズコントロールを使用しないでください。

    • 急カーブや曲がりくねった道

      インテリジェント クルーズコントロールは直線路や緩やかなカーブ路での使用を想定して設計しているため、思わぬ事故につがるおそれがあります。

    • 急勾配の坂道

      停止状態を保持できず、車両が動き出し思わぬ事故につながるおそれがあります。

    • 急な下り坂

      設定車速を超えてしまうおそれがあります。また先行車がいる場合は、ブレーキが過熱して十分な減速ができなくなるおそれがあります。

    • 凍結路や積雪路など滑りやすい路面

      タイヤが空転し、車のコントロールを失うおそれがあります。

    • 頻繁な加減速により、車間距離が保ちにくい交通状況

      ブレーキ作動が遅れて車間距離が短くなるなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。

    • 交通量の多い道や急カーブのある道

      道路状況にあった速度で走行できないため事故につながるおそれがあります。

    • 悪天候(雨、霧、雪など)のとき

      先行車との車間距離が正確に検出できない場合があります。

    • カメラ前方のフロントガラスに雨滴、雪などが付着しているとき

      先行車との距離が正確に検出できない場合があります。

    • 急な上り坂、下り坂が繰り返される道

      先行車を正確に検出できず、先行車に近づきすぎて思わぬ事故につながるおそれがあります。

  • 高速道路などで、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリアなどに進入する(本線から出る)とき本線上でインテリジェント クルーズコントロールによりセット車速よりも遅い車速で走行する先行車に追従走行している場合には、自車または先行車の車線変更などで、自車線上に先行車を検出しなくなることによりセット車速まで自動的に加速するため、思わぬ事故につながるおそれがあります。

  • 次のような状況では先行車との車間距離が正確に検出できない場合があり、適切に制御できず、思わぬ事故につながるおそれがありますのでインテリジェント クルーズコントロールを使用しないでください。

    • 悪天候(雨、雪、霧、風塵、砂塵、吹雪など)で視界が悪いとき

    • 前方の車両や対向車などにより水、雪、砂などの巻き上げが発生しているとき

    • カメラ前方のフロントガラスに汚れ、油膜、水滴、氷、雪などが付着しているとき

    • カメラ前方のフロントガラスがくもっているとき

    • 前方から強い光(太陽光や対向車両のハイビームなど)を受けているとき

    • 前方の強い光により前方車両のタイヤの部分が影になり見えにくいとき

    • 夜間やトンネル内などでヘッドランプを点灯していない、あるいはヘッドランプのレンズが極端に汚れているとき

    • 夜間やトンネル内などで前方の車両のテールランプが点灯していないとき

    • トンネルの出入り口や日陰など、急に明るさの変化が起こったとき

    • 工事などによる車線規制や仮設のレーンマーカーがあるとき

    • 未舗装路など凹凸のある路面を走行しているとき

    • 急な上り坂、下り坂が繰り返される道を走行するとき

  • インテリジェント クルーズコントロールを正しく作動させるために、カメラ前方のフロントガラスのお手入れを行ってください。

    マルチセンシングフロントカメラ★の取り扱い

  • 次のような状況ではインテリジェント クルーズコントロールは正しく機能しません。インテリジェント クルーズコントロールを使用しないでください。

    • タイヤの空気圧が適正ではないとき

    • 摩耗しているタイヤ、スペアタイヤのような非常用タイヤ、タイヤチェーンを装着しているときや、日産純正品もしくは日産販売会社で購入したタイヤ以外を使用しているとき

    • 純正品以外のブレーキ部品やサスペンション部品を使用しているとき

    • カメラの視界を妨げるようなものを取り付けたとき

    • 極端に重い荷物を積んでいるとき

    • けん引しているとき

  • 状況によっては外部の騒音などにより、警報音が聞こえない場合があります。

  • 次のような状況では車両の形状を正しく検出できず、適切な車間制御を行えない場合があります。

    • 先行車が背景と似た色合いで区別ができないとき

    • 先行車が道路標示(道路上の横断歩道、制限速度などの標示)の近くにいるとき

    • 先行車が路面の水たまりの付近にいるとき(周りの風景が水たまりに映りこむなど)

    • 先行車が建物や街路樹などの影と重なっているとき

    • 先行車と自車の間に水蒸気や煙などがあるとき

    次のような車両は正しく検出できず、適切な車間制御が行えない場合があります。

    • 車高の低い車両

    • 最低地上高(地面から車体までの高さ)が極端に低いもしくは極端に高い車両

    • 特殊な形状の車両(タンクローリー、サイドカーなど)

    • 前方の至近距離に割り込んだ車両

    • 自車の正面から横にずれた位置に存在する車両

    • 後端面積が小さい車両(空荷のトラックなど)

    • リヤタイヤから車両後端までが長い車両

    • 四輪車以外の車両(二輪車など)

    • 荷台から荷物や幌がはみ出している車両

    • バンパー形状などにより、タイヤが見えにくい車両

  • 路面または壁面の模様・ペイントや前方の道路構造物(トンネル、高架橋、交通標識、車両脇に設置された反射器(リフレクター)、反射シート、ガードレール)などで構成される形状が、車両の輪郭の特徴や車両のテールランプの大きさ・位置などと似通っている場合、ブレーキ制御や接近警報を行う場合があります。

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