処置のしかた

  1. ただちに安全な場所に停車します。

  2. エンジンをかけたままエンジンフードを開け、風通しをよくしてエンジンを冷やします。
    万一、冷却ファンが回っていないときは、ただちにエンジンを止め、自然冷却してください。

    • 蒸気が出ているときは、エンジンフードを開けないでください。やけどなど重大な傷害につながるおそれがあります。

      エンジンを止め蒸気が出なくなるまで待ち、エンジンフードを開けてください。

  3. 水温計の針が下がってきたら、エンジンを止めしばらく待ちます。
    エンジンが十分冷えてから冷却水の量、ホースなどからの水漏れを点検してください。

    • スポーツ走行後などで、エンジンを停止したあともエンジンルーム各部の冷却のため、約2分間冷却ファンが作動することがあります。

      冷却ファンに巻き込まれないように注意してください。

  4. 冷却水が不足しているときは、2つのラジエーターキャップ(エンジン側と加圧式ラジエーターリザーバータンク側)を外し、冷却水を補給してください。

    • 補給後は、しっかりキャップを閉めてください。

    エンジンルーム内配置図

    冷却水

    • この車両はエンジン側と加圧式ラジエーターリザーバータンク側にラジエーターキャップがあります。取り付け位置を間違えないでください。また、この車両指定以外のラジエーターキャップは使用しないでください。取り付け位置を間違えたり、指定以外のキャップを使用すると、冷却性能が下がりオーバーヒートの原因となります。

    • 応急的に水だけを補給したときは、できるだけ早くエンジンクーラントを交換してください。

  5. 走行中、再度水温計の針がオーバーヒートの範囲を示したときは、1.~4.の作業を繰り返し行ってください。

  6. 早めにNHPC又はNISSAN GT-R特約サービス工場で点検を受けてください。

加圧式ラジエーターリザーバータンク

  • 冷却系統の内圧を通常の車両より高めに保ち、冷却性能を向上させるために採用しています。

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