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日産自動車初のFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車であるチェリーは、1974年(昭和49年)9月にフルモデルチェンジを行い2代目(F10型)に進化。車名を「チェリーF-II」としました。このマシンはカタログ掲載用に製作されたもので、ベース車両は最上級かつ最もスポーティなグレードでツインキャブレターつきエンジンを搭載する「GX ツイン」です。エンジンパワーを145馬力に高めるチューンを施し、当時のTS レースの参加基準に合わせています。日産が排出ガス規制対策に技術を傾注するためレース活動を中止していた時期にあり、残念ながら国内ではデモ走行のみでレースへの参戦はなく、新チェリーF-IIシリーズのイメージリーダーとしての役割にとどまったものの、ニュージーランドでは実戦参加し優勝も飾っており、チェリーF-IIの高いポテンシャルを証明しました。なお、このクルマがイエローのボディカラーをまとっているのは、チェリーF-IIが「黄色いチェリー」のキャッチフレーズでデビューしたことが理由です。
車両詳細
| 年式 | 1976年 |
|---|---|
| 型式 | PF10型 |
| 全長 | 3,825mm |
| 全幅 | 1,500mm |
| 全高 | 1,315mm |
| ホイールベース | 2,395mm |
| トレッド(前/後) | 1,270/1,285mm |
| 車両重量 | 785kg |
| エンジン | A12型 (直4・OHV) 1298cc |
|---|---|
| 最高出力 | 107kW(145ps)/8,500rpm |
| 最大トルク | 132N・m(13.5kgm)/6,800rpm |
| サスペンション(前/後) | ストラット/トレーリングアーム |
| ブレーキ(前/後) | ディスク/ドラム |
| タイヤ | 210-525-14/185-525-14 |
| その他 | レース(TS)仕様 |

