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初代チェリーは、日産初のFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車として1970 (昭和45)年にデビューし、特に欧州市場で高い評価を得たモデルです。当時の世界の小型車はFR(フロントエンジン・リヤドライブ)からFF への転換がトレンドでしたが、コンパクトな寸法と広い室内を両立できたのがその理由で、現代の大多数のコンパクトカーも同様のFFレイアウトを採っています。車名の「チェリー」は、日本らしさを訴求するため「桜」から命名されました。カプセルシェイプと称する全体の柔らかなフォルムやJ形の線を描く個性的なサイドウィンドウが外観上の特徴で、1971(昭和46)年には大胆なスタイリングのクーペも追加されます。このクルマは1ℓ・58psのA10型エンジン搭載のスタンダードな2ドアセダンです。
車両詳細
| 年式 | 1970年 |
|---|---|
| 型式 | E10型 |
| 全長 | 3,610mm |
| 全幅 | 1,470mm |
| 全高 | 1,380mm |
| ホイールベース | 2,335mm |
| トレッド(前/後) | 1,270/1,235mm |
| 車両重量 | 630kg |
| エンジン | A10型 (直4・OHV) 988cc |
|---|---|
| 最高出力 | 43kW(58ps)/6,000rpm |
| 最大トルク | 25N・m(8.0kgm)/4,000rpm |
| サスペンション(前/後) | ストラット/トレーリングアーム |
| ブレーキ(前/後) | ドラム/ドラム |
| タイヤ | 6.00-12-4PR |
| その他 | チェリー初代モデル |

