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1990年代半ば、フェアレディZ・Z32 型の後継となる新型Z のあり方を模索し、さまざまなアプローチの検討が日産社内で進められます。このクルマはその試作車の1台で、左ハンドルのニッサン240SX・S14 型(日本名シルビア)をベースに1台だけ製作されました。直列4 気筒のKA24DE 型エンジンは200psにチューンされてフロントミッドシップに搭載し、スタイリングもZ らしさを意識した小粋なファストバックスタイルで、独特の魅力を湛えています。1997(平成9)年には、Z にゆかりの深い片山豊氏が休日の栃木テストコースで占有試乗し、人車一体感とZ のDNA を感じて気に入られたとも伝えられます。このクルマは結果的に陽の目をみませんでしたが、その後20 年以上にわたり社内で保存され、2019(令和1)年に社内の試作部門によって往時の姿を取り戻しました。
車両詳細
| 年式 | 1997年 |
|---|---|
| 型式 | S14改 |
| 全長 | 4,310mm |
| 全幅 | 1,770mm |
| 全高 | 1,280mm |
| ホイールベース | 2,545mm |
| トレッド(前/後) | 1,480/1,490mm |
| 車両重量 | 1,270kg |
| エンジン | KA24DE型改 (直4 DOHC ) 2389cc |
|---|---|
| 最高出力 | 147kW(200PS)/5,600rpm |
| 最大トルク | 256N•m(26.1kgf•m)/4,500rpm |
| サスペンション(前/後) | ストラット/マルチリンク |
| ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
| タイヤ | 205/55R16 / 225/55R16 |
| その他 |

