速度、路面状況によってクルマの制動距離は変わります。
一般的に時速100kmで100mの車間距離が必要だといわれています。しかしこれはひとつの目安であって絶対安全な車間距離ではありません。乾いた路面と濡れた路面ではクルマの制動距離は変わってきます。ここに日産サニー1500スーパーサルーンで行った制動距離の実験結果があります。時速100kmでフルブレーキを踏んだ時、乾いた路面では約46m、濡れた路面では約51mと、約6mの差が生じました。また同じく時速100kmでノンロックブレーキの場合では、乾いた路面では約49m、濡れた路面では約54mと約5mほど制動距離が異なっています。また完全に濡れた路面より濡れ始めの路面の方が、ゴミなどが浮いて膜を作り滑りやすくなるという調査結果も出ています。前方を良く見て、十分車間距離をとった上で安全運転をお願いします。
荷物や乗員が多いクルマほど制動距離が伸びます。
同じクルマであれば制動距離は車両総重量に正比例し、スピードの2乗に比例して長くなるといわれています。またスピードを出せば出すほど制動能力は落ち、荷物を積めば積むほどクルマのバランスが悪くなり制動距離は長くなります。つまり乗用車でも1名乗員の時と、乗車定員いっぱいに乗った時では、制動距離も変わります。乗員が多い時、荷物が多い時はこのことを頭に入れ注意して運転してください。