機能美とスパルタンさの結合
フェアレディZのインストルメントパネルは、機能とスパルタンな豪華さを持っていた。正面にはメーター類のみでスイッチ類は一切ない。スイッチ類はドライバーの腕のリーチを計算しつくした安全な位置に、使用頻度別に使いやすく配置された。日産はこの時代からヒューマン・インターフェースにこだわっていたのだ。
センターコンソールには、ベンレーター、マップランプ、ラジオ等が収まり、フロアコンソールにはリアの電熱式デフロスターのスイッチ、ハザードランプ、チョーク、小銭入れ等が配置されていた。これも人間工学に基づいて、全てデザインされていたのである。
シートは、ヘッドレスト一体のハイバックシートを装備。シートバックの角度調整と上下調整も可能とし、3点式シートベルトも備えた。
新鮮な外気を導入し、快適なスポーツ走行を楽しめるようにベンチレーションもフェアェディZは画期的なシステムを開発し、走行中はもちろん停車中も外気の導入を実現した。
また、クーラーとヒーターもセンターコンソールにビルトインされ、目立たないように配慮されていた。スパルタンさの中にも細かい配慮がされていたのであった。