Styling

ロング&ワイドになったボディー

ロングノーズ+ショートキャビンのスタイルは、鋭さを増したノーズの造形でより強調されることになった。初代と比較して2代目Zのボディーは長く、ワイド化された。
しかし全高に変化がないため実車を目の前にすると、数値以上のワイドさを感じることになる。なにより、ラジエターグリルをバンパー上に出さないことで、よりボンネットフード前端が低くかつ伸びやかになったことで、空気抵抗を示す抗力係数(cd値)が0.385と低く、機能的なデザインであることも証明されている。
また、フロントからリアフェンダーに続くラインは初代Z同様に抑揚をもち、力のあるラインを描いてくる。
リアコンビネーションランプのデザインをみるまでもなく、ボディー各部にZの血統が受け継がれているのが解るのである。

ボディーサイズを先代と比較してみると、
2シーター2000Z-Tの場合で次のようになる。
全長 4,115mm → 4,340mm(+225mm)
全幅 1,630mm → 1,690mm(+90mm)
全高 1,295mm → 1,295mm(+-0mm)

さらに、オーバーライダーをバンパーに備える
280Z-Tでは全長がさらに80mmほど伸び、
4,420mmとなっている。

S130シート 次に2by2Z-T同士での比較ではこうだ。
全長 4,425mm → 4,540mm(+115mm)
全幅 1,650mm → 1,690mm(+40mm)
全高 1,305mm → 1,305mm(+-0mm)
やはり280Z-Tは2シーター同様、80mm全長が長い。

ボディーの大型化に伴い、トレッドは
前 1,355mm → 1,385mm(+30mm)
後 1.345mm → 1.380mm(+35mm)
と拡大されている。

また、ホイールベースも
2シーターが 2.305mm → 2,320mm(+15mm)
2by2では逆に 2,605mm → 2,520mm(-85mm)
と短縮化されたのも興味深い。

S130 気になるボディーの大型化による車重の増加は
2000Z-T5MT同士の比較では、
2シーター 1135kg → 1,195kg(+60kg)
2by2   1205kg → 1,230kg(+25kg)
と、想像されるよりは低く抑えられている

280Z-Tでは
2シーター 1,270kg
2by2   1,305kg
となる。

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