2by2

より個性化された2by2

2シーター、2by2という二つのボディーラインナップも先代同様。しかし、両者をより明確に差別化するデザインを採用したことも特徴だろう。2シーターにはより流れるようなルーフラインを与え、2by2では後席の居住空間拡大を狙ってルーフを伸ばすなど、先代からの進化を見つけることは難しくない。特にリアクオーターウインドウのサイズの違いなど顕著にその違いが現れている。
また、リアパッセンジャーの閉所感をやわらげるために、2by2では専用のローバックタイプのシート+別体ヘッドレストの組み合わせを選んでいる。2シーターでは、従来通りのハイバックシートを装備。これによって、2シーター、2by2両車のキャラクターはきれいに塗り分けられたと言えるだろう。事実、スパルタンさだけがフェアレディZの装飾語ではないことを130は雄弁に語り始めたのである。


インパネはZ流を継承

インパネ
室内に目を移してもZの系譜を見つけることができた。特にそれを色濃く見せるのがインストルメントパネルだ。速度計、回転計など、30系では深いナセルの奥にそれぞれ独立した5連メーターを特徴としていたが、新型もダッシュボード中央に据えられた小径3連メーターを踏襲。メインメーターパネルはコンビネーションスタイルとなったが、Zらしさは見事に表現されていた。
また、メーター照明の色も、コンベンショナルなグリーンからオレンジ系の色へ変更。照明方式も透過式となった。また、ストップウォッチ機能も備えるデジタル時計がZ-Tには与えられている。

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