あなたにとって“Beautiful life”とはどんな生き方ですか?このコーナーでは、
ビューティー&ヘルシー情報をはじめ、恋や仕事のことなど、今を大切にイキイキと
楽しむライフスタイルを応援しています。
FM福岡パーソナリティ
田代奈々
担当番組:
「Ging Ging
Sparkling」
(水・木18:30〜20:00)
ひととき:
秋の夜は、ムードのある曲や
DVDを鑑賞するのが、私の楽しみです。
かすかなしるし/藤原ヒロシfeat.UA
収録盤
『MELLOW WORKS OF HIROSHI FUJIWARA』(VICL-61065)
または UA『Nephews』(VICL-61747)
元々は藤原ヒロシといとうせいこうによる幻のユニット
「サブリミナルカーム」のミニアルバム(92年リリース!)の中の一曲。
なんというか、感情の機微を鮮やかに捉えてすっと日常に映し出す、
そんなせいこうさんの詞が大好きです。
サブリミナルではせいこうさんが歌っていて、そのしぼり出すような声と
微妙な音程もとても雰囲気があっていいのですが、
私はUAがVo.でフィーチャーされているこちらの方が好き。
月のきれいな真夜中に車を走らせながら大音量で聴くとぐっときます。
お部屋で聴くときは明かりを消してぜひ!
カッコーの巣の上で/監督:ミロシュ・フォアマン
主演:ジャック・ニコルソン
深く考えさせられるといったら真っ先にこの作品が浮かびました。
1975年度アカデミー賞主要5部門を独占した不朽の名作。
刑務所での強制労働を逃れるため、精神異常を装って病院に入った
男が、そこで行われる管理体制に抗い、入院患者に希望や生きる気力
を与えていく物語。
人間の尊厳とは何か、自由とは。
次第に人の心を取り戻していく皆の笑顔やジャック・ニコルソンの
鋭い目、鬼気迫る表情が何度見ても圧巻です。
私は爽快感すら覚えるのだけど、最後の最後まで見る側に
社会の不条理を問うため、後味が悪いという人もいる。
かなり重いテーマの作品です。
でも、夜の長いこの季節にこそ一度は見る価値のある作品だと思う。