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GR6型デュアルクラッチトランスミッション断面図
トランスミッション
GT-Rのトランスミッションとトランスファーは、イヤーモデルごとに着実な進化を行い性能と信頼性を向上させてきた。
発表から現在に至るまでに、トランスファーの制御性能を向上させ、極限と呼ばれる気候や気温におけるトラクション性能に磨きをかけてきた。
2011modelからは、エンジンの高出力化に対応し、トランスミッションオイルクーラーのオイル潤滑量を増加。オイルクーラーを大型化することなく冷却性能を向上させている。また、コーナリング速度の向上に伴う高いGの入力に対応するため、オイルパンのバッフル形状を変更し、サーキット走行などでの信頼性を向上。
さらに、エンジンアンダーカバーにNACAダクトを設けることで、フロアトンネル内に床下のフレッシュな風を導入。トランスミッションケース廻りに流れる冷却風量を増加させることによっても、冷却性能を向上させた。
極寒地における車庫入れなど、低速でのスムーズな取り回しや、灼熱の陽射しが降り注ぐ真夏のサーキットでも、常に適切なトルク配分が行えるなど、タフなコンディションでの走りも一段と高めている。
サスペンション・タイヤ・ブレーキ
プレミアム・ミッドシップパッケージが提供する4輪接地荷重の最適バランスを生かし、サーキットでのスポーツドライビングから雨や雪道の高速ドライブ、そして市街地やリゾートでのGTクルーズまで、あらゆるシーンで「走り・曲がり・止まる」を高次元でつくり出す高性能サスペンション。そのフロントには、ボディスタビライザー機能を持つパイプ一体構造の高剛性メンバーに支持されたダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用した。キャンバー角、キャスター角、トー角など、アライメントの高精度化を追求し、GT-Rの超高性能による大入力を受けた際にもタイヤのポテンシャルを最大限に発揮する。また、スプリングはレーシングカー並みの精度管理を行った高精度バネレート変化型スプリングを採用。ショックアブソーバーは剛性の高いモノチューブタイプで電子制御式のBilstein DampTronicを採用している。ステアリングラックには、レーシングカーと同様に高い精度を生み出す4点マウント方式の高剛性アルミ一体型を採用した。
2011modelからは、スプリング、ショックアブソーバーおよびスタイビラザーのレバー比効率を高め、タイヤの接地荷重応答の向上に貢献。
また、フロントキャスター角を増加させ、転舵時のタイヤ接地性や直進時安定性を向上させている。
※Bilstein DampTronicは、ドイツThyssenKrupp Bilstein Suspension GmbHの登録商標です。
サスペンション・タイヤ・ブレーキ
フロントと同様、プレミアム・ミッドシップパッケージが提供する4輪接地荷重の最適バランスを生かすために開発されたリヤマルチリンク式サスペンションにも、レーシングカー並みの高剛性と高精度を追求した。例えば、トランスミッションのマウンティングを兼ねた立体型パイプフレーム一体型のメンバーは、6点マウント構造を採用。同時に燃料タンクのガード機能も持たせている。さらに、アルミ製のアッパーリンクとロアリンクの一部にはピロボールを採用し、大入力時のアライメント変化を最小限にするとともに、タイヤからの接地感をドライバーにきちんとインフォメーションできるよう設計した。また、サーキット走行から雪道まで、あらゆる路面で超高性能タイヤを理想的な接地で使い切るよう、特にロールセンターの移動量とキャンバー変化、トー変化など設計の狙いを正確に実現する高精度ジオメトリーを開発している。
高精度スプリングはフロントと同様のバネレート変化型、ショックアブソーバーはBilstein DampTronicである。
さらに2010modelからは、ロールセンター高さの低下とトー特性を変更。
これにより、旋回時のグリップ力の向上と、ドライバーの「尻感覚」のつかみやすさを実現している。
※Bilstein DampTronicは、ドイツThyssenKrupp Bilstein Suspension GmbHの登録商標です。