スカイライン誕生秘話
第3章・・・プロジェクト始動

□国際的車両サイズ・・・98年
   新型車のプロジェクトがスタートし、コンセプト企画の作業が進められるのと同時に、車両のハードを企画する「プランニングセンター」(略称:プラセン)という組織が稼動する。その名簿には、企画、デザイン、車両レイアウト・材料・エンジン・ドライブトレイン・エンジンコンパートメント・車体・シャシ・コントロール・外装・内装・空調冷却・電装・空力・安全・騒音等の設計、各種性能実験、試作、製造、商品経理、購買、法規、営業、宣伝、広報等数十に及ぶ部署の数百人のMF担当者が記載されており、週一回のペースで議題に応じたメンバーが招請され、ハードの重要決定事項に関しての論議が行われる。

 MFを単に高級なだけの車にはしないぞ、という宮内の企画者としての強い意志と、欧州の一流セダンを凌駕する高性能セダンを作ろう、という水野のエンジニアとしての熱い信念は、瞬く間にプロジェクト全体に浸透し、関係者全員の求心力を高めることになる。

 プラセンで決められたMFの車両サイズは、全長は5ナンバー枠に収まる4700mm以内、全幅は、居住性や側面衝突性能を満足した上で国内での利便性を満足する1750mmとなった。ベンツのCクラスとEクラス、BMWの3シリーズと5シリーズの中間に位置するこの車両サイズには、国際的にも大きな可能性があると考えられた。

Back Menu Next