Styling

そのボディーにそそぎ込まれた先進性

カタログ
S211

そのプレーンなボディーはグラスファイバーとプラスティック樹脂を用いた強化プラスティック(以下FRP)製で、その製作には日東化学があたった。フロントフェンダー、ドア、リアフェンダーの各パネルが面一化され、DC-3との時差がたった5年とは思えない程の近代化が見て取れる。

ラジエターグリル、ヘッドライトリング、バンパーなどにあしらったクロームパーツ。タイヤは初代の15インチから14インチに小径化され、ホワイトリボン付きのものを採用。プレス成形のスティールホイールにはホイールキャップも装着された。
このショーモデルを見ていると、91年にネオクラシックマインドを注入して登場したあのモデル、フィガロのルーツを垣間みる、とするのは少々乱暴だろうか。

S211
FAIRLADY